2019.12.04

KAWADAのフェザー工場を訪問しました。

factory,Staff Post

河田フェザー工場

国内の有名ダウンブランド「KWD KAWADA PREMIUM」を扱う河田フェザーの工場を訪問しました。

場所は松阪駅から車で20分くらいのところです。

松阪までは名古屋からアーバンライナーなどを乗り継いで1時間半くらいでした。

河田ダウンとは?

そもそも河田ダウンってなに?

当社で扱う新毛100%の羽毛ブランドが「KAWADA DOWN」です。
選りすぐりの羽毛原料を入荷し、国内工場で丁寧に精製加工して厳しい品質試験を受けた羽毛であることを「KAWADA DOWN」が保証しています。独自の技術と英知の結晶のもとに作り上げたオリジナルブランドです。

https://kwd.jp/content/quality/

元々は破魔矢の羽部分を作る会社だったようです。

河田社長に勉強会をしてもらいました。

主な生産地は中国や台湾、ヨーロッパなのですが 最近はダウンの品質が落ちているそうです。

本来60日以上飼育された鳥の羽根を使うのですが、(理想は120日飼育されたものを使いたいがコスト的に厳しい)

現在は25日くらいしか飼育されていないものが多く出回っているそうです。

25日だと羽が成長しきっておらず小さいため河田の基準ではとても使えるものではないようです。

理由はあくまで羽毛は食肉の副産物なので食肉として出荷できる25日までしか飼育されていないのが増えているそうです。

ただそういった25日しか育てていない肉は味がしなくとても日本や台湾などのグルメな国では食べられたものではないとおっしゃっていました。

そのような現状なので河田では最低でも60日飼育されてた羽毛を厳選して扱っているそうです。

一番左が河田が羽毛を洗浄したものです。

同じ1gでもこれほどの差があるという比較写真になります。

工場見学へ。

これは海外から輸入した洗浄前の圧縮された羽毛になります。

1袋180~200kgくらいあります。

これが最終どういったものになるか洗浄の過程をみせてもらいました。

ホコリ(砂、細かいゴミ、脂肪)を取り除きます。

取り除いたホコリです。

洗濯機で水溶性の汚れ及びアカ、ホコリの一部を落とします。

洗濯されて濡れている羽毛です。

乾かした後に、洗濯機で落としたホコリを完全に取り除きます。

先程の工程でとれなかったさらに細かいホコリが取れています。

1回目の洗浄のよりだいぶ細かいです。

高温乾燥で羽毛と分離した毛根など大きな不純物を落としています。

落とされた不純物です。

手前に重い羽が落ちて奥に軽い羽がいくような構造になっていました。

羽が舞っています

年間を通じて同じ品質にするために品種、原産地、羽毛質の同じ羽毛を数ロットブレンドするそうです。

洗浄終えた出荷前に袋詰めしてたものです。

最初に180kg入っている圧縮袋と同じくらいの大きさですが一袋10kgしかはいっていません。18倍に膨らんでいます。

河田のダウンはどれくらい高品質なのか?

①羽毛の品質

左が河田で洗浄された後の羽毛1gです。

右が布団に使われていた他社のダウンを抜き取った羽毛1gです。

同じ1gでもこれほどの差があります。

ダウンは空気を含むことで暖かさを保つのでこれだけの膨らみの差があることが高品質の証になります。

またホコリなどを最大限取り除いているのでアレルギー性も限りなく少ないそうです。研究室の人は粗悪品のダウンを触ると痒くなってしまうそうです。

②水と気候

工場で洗浄に使われている水は屋久島と同じくらいの降水量がある大台山系からの地下水を使っています。

超軟水でその水が汚れを隅々まで落としてくれるそうです。

飲料水としてもそのまま飲ませてもらいましたがとても飲みやすかったです。

また工場のある地域は雨が振りにくく湿度が上がりにくいため、羽毛のホコリをとるのに最適だそうです。

まとめ

弊社は河田フェザーとの取引させて頂いて3年目になるのですが上がってきた商品が中国のローカルのダウンと見比べても膨らみ方が全然違います。

単価は中国ローカルと比べると高いですが河田フェザーはフィルパワーがあるので少量でも同じくらい膨らむので付加価値を考えたら河田フェザーを使った方が良い場合おすすめするようにしていこうと思いました。

河田フェザー株式会社の皆様、ありがとうございました。

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